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西都北公民館

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州大学伊都キャンパス・九大学研都市駅の整備に伴い人口が急増、西都校区から新しく西都北校区が生まれ、1校区1公民館の原則で整備された公民館。 敷地はかつての農地を造成。敷地北側に農地があるため、配置計画は、どうすれば北側農地に日影を落とさないかを重要視。最も建物高さが高い2階建部分を敷地南側に横一文字に配置、平屋部分で階高が高い講堂をそれに直交して配置、建物から生じる北側への日影を最小減とした。 敷地は元海岸線の軟弱地盤で支持層は深い。杭等地業工事が高価となるため、建物全体をRC造経済スパンで出来るギリギリの8.5mグリッドに乗せ、柱本数を減らすことにより、地業・駆体工事費の縮減に努めた。 地元及び発注者からは内外の活動をつなぐ1階屋根レベルでの深い庇の求めがあり、マッシブな建物ボリュームとそれに取り付く最大2.3mの庇が建物外周を周回する構成が建物の外観の特徴となっている。 建物外観は極力シンプルに見えることを目指し、マイオンや外付けサッシの活用により、グリッド・ラーメン構造感の見え方を抑えた。内部機能に応じた室毎に異なるサッシを含めた外観がシンプルに見えるように外付けマリオンを設置、建物の水平に整理された外観づくりに努めた。 福岡市産財による内装木質化を積極的に行い、外部軒天材・室内床・天井材、ロビー廻りルーバー材に市産のスギ、ヒノキ材を多用した。ホームコネクター工法の採用により、取付金物が見えない取付としている。    
所在地:福岡県福岡市
発注者:福岡市
主要用途:公民館、老人いこいの家
構造・規模:鉄筋コンクリート造2階建
延床面積:611.74m²
施工:安川建設株式会社
竣工:2024年4月
業務: 基本設計,実施設計,監理
担当者: 杉本 泰志, 安武 昌子, 岡村 貴夫, 平野 美羽
備考: 構造設計:草場建築構造計画
設備設計:設備総合計画
サイン設計:TAP
撮影:イクマサトシ(Techni Staff)
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