福岡市西区に建つ公民館。今津は市内でも福祉関連施設が集中し、「今津福祉村」の名でそれらが連携して活動している校区。障がい者の利用も他校区より多く想定されるため、建物はバリアフリー化を重視した設計とし、市福祉条例の誘導基準を満たす計画としている。また、公民館で作ったお弁当を高齢者世帯に配布するボランティア活動が行われていたため、キッチンのある学習室・仕込みや配膳に使える講堂を駐車場に面して配置。駐車場と講堂・キッチンが一体的に使える空間構成とした。校区では日常の移動手段として車が不可欠であることから、駐車場は余裕のある台数を確保。また人形浄瑠璃など地域の郷土芸能を引き継ぐ校区でもあるため、その練習場としての使われ方に配慮した室構成としている。また、小学校に隣接した立地であることから、ロビーまわりに書架を配置して、子どもが立ち寄り易いつくりを行っている。
所在地:福岡市西区大字今津字堂崎
発注者:福岡市
主要用途:公民館・老人いこいの家
構造・規模:RC造平屋建
延床面積:627.78m²
施工:博栄建設
竣工:2017年
業務: |
基本設計,実施設計 |
担当者: |
杉本 泰志, 安武 昌子 |
備考: |
今津公民館・老人いこいの家プロポーザル最優秀賞受賞
構造:草場建築構造計画 設備:設備総合計画 サイン:ジーエータップ、森山デザイン事務所 |