CATEGORY : スタッフブログ現場レポート DATE : 2025年4月2日
令和5年10月から建設を進めていた「福岡市立南部療育センター」が竣工しました。
これまで約4年にわたり基本計画、基本・実施設計、監理と携わった「南部療育センター(仮称)新築工事」は、先日運営に引き渡され、令和7年4月に「福岡市立南部療育センター」として開設の運びとなりました。
本敷地は、福岡市博多区の三筑公民館・三筑小学校に隣接した公共施設が集まる場所です。
敷地南側には、昨年高架化された西鉄大牟田線があり、雑餉隈駅~桜並木駅の東側、電車車窓から外観を見ることができます。特徴的なレンガ調の縦型ルーバーは、意匠上のデザインだけでなく、日射遮蔽や視線制御などの機能も有しています。
本物件は、福岡市南部地域において、相談・診断・療育までを一体的に行う障がい児療育(肢体不自由、知的不自由)の中核施設となるものです。
子どもや職員、保護者も安心・安全で快適に過ごしてもらえるよう、既存療育施設の視察や運営へのヒアリング・検討、打合せを何度も行い、設計へ反映しました。
設計時は、コロナ禍で感染症対策への関心が高かったこともあり、内装材には抗菌・抗ウイルス材を採用、腕まで手洗いができるボウル底の深い洗面台の選定、エレベーターボタンはセンサー式仕様などとしました。
外構計画は、園庭の広さ、駐車場の台数確保、緑被率の確保、敷地の面積が不確定であったことなどが要点でした。バス停や駐車場からは、雨天時にもなるべく濡れずに建物へ行くために、庇位置や動線のパターンの検討も行いました。園庭には、インクルーシブ遊具=障がいの有無によらず誰でも遊べる遊具を採用しています。福岡市では公園含め、インクルーシブ遊具の設置場所が増えてきています。
私個人としては、初めての監理業務でしたが、旭・西鉄・岩堀建設工事共同企業体のみなさまがとても優しく現場のことをたくさん教えてくださり、大変勉強になりました。工期の短い中、建築工事以外の工事関係者のみなさまも、より良い建物にしようと相談や調整等を細かく行っていただき大変感謝いたします。この経験は、かけがえのない時間です。本当にありがとうございました。
建設状況が西鉄電車から見えることもあり、同業者や市役所の方々が声をかけてくださりとても嬉しかったです。またこのようなプロジェクトに関われるよう頑張ります。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。福岡市立南部療育センターをよろしくお願いいたします!
令和7年4月の各メディアの取材内容です。
◯KBChttps://m.youtube.com/watch?v=eSBgNLueg-8
◯TVQhttps://news.yahoo.co.jp/articles/75209b099a1b5e1bd960964f3fd80d261d6cde9e
◯NHKhttps://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20250331/5010027587.html
◯髙島市長オフィシャルブログhttps://ameblo.jp/so-takashima/entry-12892023668.html
◯西日本新聞 4/1号
近藤由梨
CATEGORY : 副所長ブログ現場レポート DATE : 2024年10月7日
昨年10月から建設が進む「南部療育センター新築工事」が上棟しました。
工事(旭・西鉄・岩堀建設工事共同企業体)は福岡市発注の物件で、
あいあいセンター、西部療育センター、東部療育センターに次ぐ
南部の中核施設となるものです。
本敷地は、福岡市博多区の三筑公民館・三筑小学校に隣接し、
西鉄大牟田線 雑餉隈駅〜桜並木駅の東側、電車車窓から現場状況を見ることができます。
福岡市では、11月を労働安全強化月間と定めており、
来月の福岡市労働安全強化月間ポスターに「南部療育センター」の写真が採用されました!
令和6年度の完成をめざしています。
石橋光男 近藤由梨
CATEGORY : スタッフブログ現場レポート DATE : 2024年9月30日
2024年2月から工事をしてまいりました、五ツ釜ALLEYが2024年9月20日(金)に竣工致しました。竣工に際して9月26日(木)に竣工式、9月27日(金)に内覧会が執り行われました。
竣工式の様子
この建物は壁式鉄筋コンクリート(WRC)造の3階建てです。1階には飲食店が4店、店舗が1店の合計5店が入ります。2、3階は共同住宅です。30代独身男性をターゲットに絞ったこともあり、一般的な部屋とは異なる尖った部屋にできたと思います。
1階の飲食店「五ツ釜ALLEY RESTAURANTS」は10月1日(火)OPENです!
是非立ち寄ってみてください。
https://itsutsugama-restaurants.com
福永
CATEGORY : イベント所長ブログ現場レポート DATE : 2024年8月17日
去る8月10日、福岡市森づくり推進課の主催で、現在(株)博栄建設で建設が進む、照葉はばたき公民館の構造見学会が実施され、我々は設計者チームとして説明会に参加。見学会には行政・木材供給・設計・施工、多様な立場の方、50名が参加。炎天下、現場と室内でのパワポ、両面でのレクチャーを3グループに分かれ実施しました。
現場見学は構造材の建て方がほぼ終わり、今後見えがくれになる構造材が見える段階で実施、特に野地板が貼られていない状態の構造架構が実物大で見える様は、建物を支える骨組みを肌で感じられるまたとない機会となりました。
本計画では特に最高7m、最大スパン8mの講堂・ロビー部の連続する樹状のトラス架構が見どころの一つとなり、木工事の施工を行なった山佐木材宇田氏による表しとなる部分の金物が見えない接合方法(GIR工法)の説明に参加者は耳を傾けていました。
また、福岡市産材で供給可能な材の寸法や流通経路についてもアキヤマインダストリー秋山氏より説明があり、竣工後も表しとなり利用者の目に多く触れるところについて、市産木材を使っていることについて説明がされました。
我々意匠・構造設計者サイドからも、パワーポイントを使って設計の意図や経緯を説明。現場の架構の読み方等をご案内した。建物は市内での中規模木造、初の市木造公民館ということもあり、注目度も高く、今後も完成見学会などが開かれる予定。以下備忘録的に見学会を通じて得た反省点を列記します。
設計面:
・トラス部と和小屋部の架構の見映え・見学者の関心度が違った。できれば建物のより多くの部分をトラス等、特徴ある架構で組めると良かった
・架構そのものの美しさにより注意すべきと感じた。本計画は照明器具の既製品寸法均等配置でトラス架構の割の調整を行なったが、柱から梁まで綺麗に連続する角度を重視したり、照明も光が連続する、もしくは光源が目立たないような配慮をした方が良かった
・架構の連続の回数が多い方が美しい架構になる印象を受けた。梁のピッチも柱との関係から1820としたが、桁で柱と梁を切れるのであれば、梁は@910で連続させる検討もあって良かった
・野地板が貼られる直前、架構だけのタイミングの写真をプロカメラマンによる空撮を含め撮れれば良かった
見学面:
・炎天下のせいもあるが、現場見学時間に比べ、設計意図等のパワポ部分の説明時間不足を感じた。説明を「設計」「供給」「施工」の3部から、「意匠設計」「構造設計」「供給」「施工」の4部に分け、現場休憩スペース等も活用しながら、座学・現場両面での要素を充実したい
・設計面ではコストに質問が集中した。今回はプロポ案の流用となったが、完成見学会に向けての資料の整理の必要を感じた
・他の講師の説明が聞けなかった
杉本泰志 壬生恭仁
CATEGORY : イベントモノコトプロジェクト現場レポート DATE : 2021年11月1日
10月30日(木)に地鎮祭を行いました。
敷地は大分県大分市の中心部で鉄筋コンクリート造地上5階建てで2022年11月に竣工予定です。
OTTプロジェクトの由来は今回専門学校3学科の新校舎建設ということで
各学科長の頭文字を取って名付けられました。
学生さん達が新校舎でのびのびと勉学に励んで頂けたらと思います。