CATEGORY : 所長ブログ DATE : 2020年9月22日
一昨年末から設計にとりかかり、昨年10月に開園した企業主導型保育園
「きりしまたけのここども園」。
普段お世話になっている霧島酒造さんと社会福祉法人郡元福祉会の浅井園長との
ご尽力により、霧島ファクトリーガーデン入口に開園しました。
お話は、基本平面が他社設計でほぼできている中、
「霧島ファクトリーガーデンの景観に調和する外観を含めた提案」
を求められる設計コンペとして指名をいただいたことから始まります。
時期はまさに年の暮れ。しかも来年度3月中の工事着工が必須条件。
目もくらむような短工期でしたが、霧島さんの仕事は是非とりたいとの思いから参戦、
無事ご選定を頂くことになりました。
その後、下森建装さんの施工で中庭以外を仕上げ、昨年10月に開園。
中庭にシンボルツリーとしてシマサルスベリの巨樹を植えることとなり、
その移植時期の関係から開園から約1年遅れの中庭完成となりました。
外構・中庭の設計は「みどりの設景室」の上野さん。浅井園長からの
「ジャングルのような園庭を」というハードル高いリクエストを、下森建装の方々、
植栽工事の内山緑地の西山部長、古賀さんと一緒につくりあげていただきました。
通常だと、原色のカラフルな遊具がいわゆる「子供らしい」景観を作ってしまうのですが、
ここでは徹底して原色の使用を行わず、遊具を担当してくれたチャイルド社さんにも
ご協力いただき、建築・外構・植栽・遊具が自然な色彩で組み合わされることで、
霧島酒造が大切にする「本物の素材感」を感じる場づくりを目指しました。
芝生上の敷砂が落ち、芝が新芽を出すタイミングを狙って9月下旬に
テクニスタッフのイクマ氏に写真撮影していただく予定です。
杉本泰志