福津市の西福間に建つ120名定員の認可保育園。広い平地に木造平屋建ての園舎を中庭を取り囲むように配置し、室内のどこからでも園庭に出やすい構成とした。 平面的には0歳等、静けさの中で保育を行いたい諸室を敷地の奥に配置。入口に近づくにつれアクティビティの高い部屋を並べることで不要な動線の交錯が生じないよう工夫した。断面的には半外部である緑側的な外廊下のつくりに注力した。日常的な降雨時はもちろん、ある程度の強風時にも問題なく使える軒の高さ、園庭側からの光と風を室内に取り込む断面形状とし、床は絵のうづくり仕上とすることで、触感にも配慮した。一段高いホールは、南東に向けて大きなハイサイドライトを設置。日中は天空光が室内に降り注ぎ、夜間は灯台の様に発光するシンボルとなっている。