福岡市西区に建つ公民館。博多湾に面する白砂の美しい長垂海岸に面して建つ。海に向かって間口が狭く奥行きが深い敷地に対し、海への眺望が優れる敷地奥にコンパクトに建物を配置。敷地前面は緑化を施した駐車場兼広場とし、車での移動が多い郊外の校区特性に配慮した。建物内はエントランスの吹抜に面して各室が顔を出す構成とし、エントランスを入ると館内の全容がつかめる室配置とした。白砂の海岸線に面する立地を活かすため、最も利用率の高い講堂を海に面して配置、その上部には海に面した展望テラスを設置。利用する人々が「校区内の特等席」と誇れる場所づくりとなった。一方、強い塩害への対策として、手が届いて付着した塩分を拭き取れる高さのサッシ、海風を直接受けない吸排気口位置、防錆性能に優れた塗膜と金属種別の選択などを、地元と意見交換しながら検討・選択していった。
所在地:福岡市西区横浜1丁目1-1
発注者:福岡市
主要用途:公民館・老人いこいの家
構造・規模:RC造2階建
延床面積:578.27m²
施工:東部産業
竣工:2016年3月
業務: |
基本設計,実施設計 |
担当者: |
杉本 泰志, 安武 昌子 |
備考: |
草場建築構造計画 サイン:ジーエータップ、森山デザイン事務所 |